口腔カンジタ
2011年09月07日（水）
ヒトの口に棲むカンジダ菌という真菌（しんきん）によって、小斑点状の苔（こけ）のようなものが生じる病気です。
高齢者や乳幼児に発症します。
乳幼児の場合、おもに母親からの感染とされています。全身的な問題はほとんどありません。
高齢者では、義歯・入れ歯の手入れが良くないと、義歯・入れ歯の下にカンジダ菌の増殖が起こることがあります。
口腔カンジダ症は病原性は弱いので、抗真菌薬のうがい薬や塗り薬、内服薬などで口の中の清潔を保つなどでも有効です。
カンジダ菌に有効な抗真菌薬のミコナゾール（フロリードゲル）を口腔内に塗布します。
歯周病の原因としてカンジダ説があります。
歯周病は「カビ」（カンジダ菌）によって引き起こされる疾患だと考える有力説が最近注目さえています。
抗菌剤でこのカビを除去してやると、95％以上の歯周病が完治した実例もあります。