口内炎
2011年09月20日(火)
2009年2月のNHKためしてガッテンの放送で、口内炎特集がありました。
口内炎の徹底研究で、予防にも治療にも効果抜群の「1分でできる秘策」が明らかになったのです。
口内炎の薬は、飲み薬、塗り薬、貼り薬など町の薬屋さんに沢山あります。
しかし実は「薬が効かない」という人が半数以上もいます。その背景には、口内炎に対する誤解がありました。
口内炎が悪化するプロセスがあります。
口の中の傷+ストレス ⇒ 菌が増えて傷内に増殖 ⇒ 口内炎
口の中にできた傷に細菌が繁殖すると炎症を起こし、口内炎になります。
普通は、だ液によって細菌が洗い流され、口内炎になる前に傷が治ります。
しかし、そこにストレスなどでだ液が減ると、細菌が増殖し口内炎になりやすくなります。細菌が増えると、白血球など免疫細胞が細菌との戦いを始め、この戦いで組織が破壊され、炎症=痛みとなります。
口内炎の治療薬としては、ステロイド剤が多くの病院でも処方されています。しかしステロイドでは、細菌を殺すことはできないことが明らかになりました。
ステロイド剤は、免疫細胞の働きを抑え痛みを和らげます。つまり、原因をなくすのではなく、症状を緩和させる、対症療法です。そのため、使い方によっては長引くこともあります。
従って、口内炎を治すには、口の中の細菌の繁殖を抑えることが必要です。そのためには、殺菌成分入りのうがい薬や洗口液(せんこうえき)を使ったブクブクうがいが効果的です。
この治療で、口内炎のような症状が2週間以上治らなければ口腔外科で診てもらうことをおすすめします。口腔がん患者のほとんどが「最初は口内炎だと思っていた」そうなので、早めのケアが必要です。
口腔がんは、早期発見で95%以上の確率で治ります。